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【コミュニケーション能力】や【社会性】を育む活動

阿倍野

こんにちは。アイリスクラブ阿倍野です。

日中の日差しは厳しいですが、朝晩はだいぶ涼しくなりましたね(^^)

今回のブログは、【コミュニケーション能力】や【社会性】を育む活動の1つをご紹介いたします!

少し長いですが、ぜひ最後までご覧ください☆


主に小学生を対象に、少人数でのグループワークを行うことがあります。

まず、4人程度の小集団になります。

次に、スタッフから“1つだけ”お子さんたちへお伝えします。


「これを作ってください。グループ全員ができあがったらゴールです。では、どうぞ!」

そして机の上にこの見本を一つ、置くだけです。


初めのころは、

「どうしたらいいん?」「せいせー!わからへん!」と、

しきりにスタッフへ話しかけてきました。

しかしスタッフは、笑顔で見守り、励ますのみです。


すると、びっくり!

少しずつ、子どもたちだけで話し合いが始まりました。


必要な物は、スタッフの所へ取りに来てくれます。

自分の分を取りにくる子、

メンバーの分を取りにくる子、

なんとなく多めに取りにくる子…さまざまです。

そしてこのワークでは、物の貸し借りの機会を作るため、あえて人数分はありません。


さて、この後はどうなるでしょうか・・・ここでAさんのご様子を紹介します。


※~※~※~※

早く自分の物を完成させたい、Aさん。

道具を独り占めして作り上げました。グループのメンバーは困った顔。

優しく説得してくれる子もいますが、Aさんは頑なです。途中で輪から離れてしまいました。


自分勝手な振る舞いに見えますが、実はAさん、

しっかり気まずさを感じているんですね。

本当はどうしたらいいか 、 わかっていますが

自分の気持ちや行動をうまくコントロールできません。そうなると周囲とのコミュニケーションも難しくなる時があります。


そこでスタッフが優しく声をかけました。

「Aさん、何しているの?」

Aさんは曇った表情で、「これ、作った」と返事をしてくれました。

「やっちゃったなぁ…って顔、してるね」と言うと、しょんぼりうなずいています。


しょんぼりするAさんへ、スタッフは「今からできることを一緒に考えてみない?やっちゃった時にはその後フォローするといいのよ、だいじょうぶ」と声を掛けました。

するとAさん、恐る恐るグループへ戻っていきました。そして自分が持っていた道具などを皆に渡します。

おかげで周りの子は安堵し制作を始めますが、Aさんは気づいていません。

円滑なコミュニケーションや人間関係に必要な部分なのですが、

緊張してしまい、相手の表情や反応をしっかり見て受け取れないのです。


そこでスタッフはまた声を掛けました。

「みんな『たすかったー!』って顔してる。Aさん、良いことしたなぁ」

ここでようやく、Aさんは皆の顔を見て、表情が穏やかになりました。

するとさらにびっくり!Aさんは次々と 【グループのためになること】 を見つけ出し、 自分から積極的に動き出しました。


活動が終わるころには、Aさんの表情はとても明るく素敵でした。

※~※~※~※


コミュニケーションや集団活動(社会性)への苦手さ・不安・緊張から、

最初は表情が硬いお子さんも多くいらっしゃいます。

ですが、多くのスタッフがサポートし、お子様一人ひとりの成長に合う気付きを促し、

「達成感」「自己肯定感」「自己効力感」を積み重ね育めるよう支援させていただいております。

今回はその一例をご紹介させていただきました!


最後までご覧いただきありがとうございました!

また次回の投稿もお楽しみに・・・☆

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